

1階は、ハンドメイドやオリジナル作品など、さまざまな作家さんの想いが集まるアンティークショップ。2階はオーナー様の住居として施工しました。
メルヘンな可愛らしさの中に、木肌を“あえて見せる”デザインを取り入れて、手仕事の温かみが伝わる空間となっています。

フランボワーズのマカロンを思わせるクロスにお星さまのライトがきらめき、店内をやさしく照らします。

白く縁どられた格子窓を開けると、そこはお会計スペースに変身。
見上げれば、木目が美しくあらわになった梁が印象的です。木の角をかんなで軽く面取りし、やわらかな表情に仕上げました。

お星さまも、雲も、ティーポットも―。
どれもオーナー様が選び抜いたアイテムです。
ひとつひとつが空間に物語を添え、アンティークショップならではの世界観を生み出しています。
作家さんが持ち寄った雑貨を並べられるよう、棚も造作しました。

フロアの半分は、上部を吹き抜けに。
限られた敷地の中でも空間を広く見せる工夫として、ハーフ吹き抜けをご提案しました。

階段は、廻り階段ならではの複雑な木組みを大工が一本一本丁寧に加工し、組み上げたもの。
パステルカラーの塗装だけでなく、木の質感や組み方そのものもデザインとして映える階段です。

梁は本来水平に渡すものですが、この住まいでは屋根の勾配に合わせて登り梁を採用。
天井裏に隠れるはずだった構造材をあえて見せることで、木のぬくもりがやさしく包み込むような心地よさを演出しました。

寝室のみを設けた、落ち着いたプライベート空間。
こちらも木の存在を身近に感じられる、安らげる寝室となりました。
オーナー様のチョイスしたクロスと調和して、眠りの時間をやさしく包み込みます。

店舗の奥には、コンパクトながら使い勝手の良いキッチンとバススペースを設けました。
落ち着いたブラウンの色味で、ほっと一息つける上質なひとときを。

室内だけでなく、外観にもさりげない可愛らしさをプラス。
扉や面格子などのひとつひとつに、オーナー様のセンスと世界観が息づいています。

建物は元々ご家族の所有地に建てられたもので、お庭にはこの土地にあった和の趣を残しました。
「この木だけは残してほしい」というご家族の願いを受け、その木を大切に生かしながら、新たな景観を形づくっています。