

完成見学会を開催した、今回の住まい。
長野県産材をふんだんに使用し、素材の質感や手触りまでこだわった一棟です。
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お子さまの成長に合わせて、新築を検討されていたお施主様。
「木をふんだんに使った、日当たり重視の家にしたい」という想いをお持ちでした。
土地のご提案から間取り・材料選定まで、当社のご提案を軸に計画を進めています。
今回の住まいは、高断熱性能と省エネ設備を組み合わせたGX志向型住宅。
光熱費を抑えながら快適に暮らせる、環境にも家計にも優しい邸宅です。

ケヤキの重厚感とグレーの土間が、落ち着いた品格を添える玄関。
木の質感が、空間に静かな深みをもたらします。
柱は、古くから縁起木として親しまれてきた槐(えんじゅ)でしつらえました。
厄を払い、長く健やかに暮らせる家になるよう願いが込められています。
ケヤキと槐は、自社山林で育った木を切り出し、一本一本丁寧に加工した材を用いました。
壁には開口を設け、視線が抜けるように設計。空間を仕切りつつ圧迫感を抑え、玄関全体にのびやかな広がりを感じられるよう工夫しています。

玄関をそのまま上がるとリビングへ、土間続きで奥へ進むと、勝手口ともつながるファミリークローゼットへ。
どちらの動線からもリビングへアクセスでき、暮らしに合わせて使い分けられます。

大きな窓から光が差し込む、開放的なリビングダイニング。
部屋いっぱいに広がる光が、やさしい木肌の表情を引き立てます。
床には、お施主様のお好みで杉を採用しました。杉は、さらりとした肌触りと柔らかい踏み心地が魅力。均一で美しい木目を楽しめる、無節材を敷き詰めています。
天井には、やわらかな色味のサワラを合わせました。スギのあたたかさとサワラの穏やかな色調が調和し、裸足で過ごしたくなるような、心地よい場所に仕上がりました。

特に木の質感を楽しめるのが、土間横の和室です。
床や引き戸には「なぐり加工」を施しました。表面に細かな凸凹をつくる伝統的な方法で、釿(ちょうな)でひと振りずつ丁寧に削り出しています。
手で触れたときのやわらかな感触と、美しい陰影を生み出しました。
また、畳には和紙製を採用しました。木のやさしい風合いを引き立てながら、光の当たり方や畳の向きによって表情が変わる、落ち着きのある和の空間に仕上げています。

階段まわりには、なめらかな手触りのヒノキと、自社の山から伐り出したポプラを組み合わせました。
引き戸や枠などの建具にもヒノキを用い、家全体に木の温もりが広がる空間に。
やさしい香りに包まれながら、自然素材の心地よさを楽しめます。

洗面脱衣場やランドリールームなどの水まわりも、住まい全体との調和を意識しました。
自然素材を中心にしながら、場所ごとの使い勝手や耐久性に合わせて素材を選定。
無垢材・加工材・木目調素材を使い分け、日々のお手入れのしやすさにも配慮しています。

また、家を支える土台には、栗の木が使用されています。虫に食われにくく耐久性に優れた栗は、古くから土台材として重宝されてきました。
栗は流通量が少ない希少な木材ですが、当社では自社山林から伐採して用いることで、安定して活用できるのも当社ならではの特徴です。

このお住まいでは、それぞれの木が持つ表情を楽しめるよう、部屋の用途や雰囲気に合わせて多彩な県産材を採り入れました。それぞれの木が持つ色合いや木目、質感の組み合わせにもこだわり、素材そのものの豊かな表情が活きるように仕上げています。