明治初期に建てられた母屋を解体し、住宅を建替された住宅です。信州の伝統工法を用いて新築しました。
こちらの住宅は、オーナー様の山から樹齢70年以上の檜とサワラの木を切り出し、天井板や階段の建材として利用しました。それだけではなく、旧母屋の古材を磨き直して吹き抜け上部に利用。新旧の素材がコラボレーションしたことで、この家でしか表現できない格好よさと次世代、その次の世代へと受け継ぐことのできる、日本家屋が出来上がりました。
信州の伝統工法を用いながら、高気密・高断熱仕様で建築しています。それに合わせて熱交換システムを採用することで24時間の換気を行い、いつでもきれいな空気環境を実現しています。
さらに、床暖房を備えたことで底冷えする信州の冬でも、寒さを感じさせません。
建築前に自山の木を使いたいとご要望いただき、弊社社長が立ち合いのもと、檜とサワラの木を目利きして切り出してきました。
切った木は、乾燥等の工程を経たのちに、大工が墨付けををして製材。天井や階段の材料として利用されています。
一位の木は、品格が高く、強くて見た目も美しい木です。床柱に一位を用いることで、部屋の雰囲気も格段に良くなります。
明治初期に建てられた旧母屋の立派な古材を加工し、磨き上げて梁として再利用しました。柱は、オーナー様の山から切り出した300角の檜を利用しています。
新旧のコントラストも美しく、重厚感のある仕上がりとなりました。